必要保障額をきちんと計算してみよう。

1.遺族の収入と支出から必要保障額を決める

生命保険選びの第一歩は、必要保障額を決めることです。

保険金がいくらくらい必要なのかが分からないと何も決められません。いきなり保険会社の商品を比較しても仕方ありません。必要な補償額があって、それに合わせた商品を選ぶのです。

必要保障額を計算するのは単純です。以下の数式に当てはめれば導き出せます。

(遺族の支出)-(遺族の収入)=(必要補償額)

これだけです。自分の死亡後に遺族が必要とするお金から、遺族の収入を引けば、不足する金額が分かります。その不足分を生命保険で補填してやればいいのです。

数式は単純ですが、中身はかなり複雑です。

まず、遺族の支出というのは、あなたが死んだときの葬式やお墓の費用に始まり、その後の生活費まで全て含みます。

自分が死んで3000万円も保険金が入れば大丈夫だろうという意識を持つ人もいるかもしれませんが、それで本当に将来の子供の教育費や日々の生活費をカバーできますか?

あなたがなんとなく加入していたせいで、遺された家族が大変な苦労をするかもしれません。精神的なダメージに加えて、経済的なダメージまで負わせたくはないはずです。

遺族の支出は考えてみると、意外に多いものです。

また、遺族の収入には、遺族年金や遺族の給料、老齢年金などがあります。

これらの収入が多ければ、保険でカバーしなければならない額は少なくなります。保険金が少なくて済むなら、保険料も安くなるので、日々の生活で使えるお金が増えるということになります。

遺族の支出が多いなら保険金は多くなければいけません。遺族の収入が多いなら保険金は少なくても大丈夫です。必要以上の保険料を支払う必要はありません。

それぞれの中身を順番に見た後で、必要な保障を見極めましょう。

支出と収入の三角形と四角形

各項目を見ていく前に、三角形と四角形の保障について説明しておきます。

遺族が必要な保障額を縦軸に、年月を横軸にグラフで書いたとき、グラフが右下がりの三角形になるものと四角形になるものがあります。

三角形の保障と四角形の保障

三角形の項目は、年月の経過とともに必要保障額が減っていきます。例えば、生活費は40歳時点で5000万円必要でも、50歳時点では3000万円に下がっていきます。教育費も、子供の成長に従って減っていきます。0歳の子は幼稚園→小学校→中学校→高校→大学と教育費がかかりますが、12歳の子は幼稚園と小学校の分は教育費が必要なくなります。これらは三角形の項目です。

一方、四角形の項目は、年月に関わらず一定の金額を必要とするものです。葬式代やお墓代は高齢だから安くなるものでもなく、一定の金額が必要です。また、子供の結婚資金補助などを考えているなら、その金額も一定です。もちろん、自分が生きている間に結婚すれば、その費用を保険でカバーする必要はなくなりますが、300万円が0円に急に下がるので、やはり四角形を描きます。

三角形と四角形のことを頭の片隅に置きながら、以降の項目を読み進めていって下さい。


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