収入保障保険と逓減定期保険を使えば、毎月の保険料を抑えて必要な保障が得られます。

12.収入保障保険か逓減定期保険で三角形の支出をカバーする

毎月の保険料を抑えて、充分な保障を確保できる保険があります。

ここまで見てきた支出の中で、三角形を描くパターンのものがいくつかありました。

徐々に必要な保障額が減っていく

生活費や教育費、賃貸マンションの住居費などがこれに当たります。年月を経るにつれて、必要な金額が減っていくものです。

実はこういう徐々に必要な金額が減る費用に対して、ぴったりな生命保険商品があります。

それが収入保障保険逓減定期保険です。

この二つのタイプの保険は、契約当初は保障金額が高く、年月を経るに従って、保障金額が減っていきます。こういう設計にすることで、保険料が安く抑えられたお得な保険です

今現在はあまり知られていませんが、これからの保険のスタンダードになるのではないかと思っています。それぞれ順番に見ていきましょう。

収入保障保険

収入保障保険とは、家族収入保険や家計保障定期保険などとも呼ばれ、保険金が毎月年金のように支払われる定期保険です。

収入保障保険は、その名の通り、死亡後も遺族が毎月の収入を得られる保障を確保するものです。保険を掛けられた人(被保険者)が給料を家計に入れる役割を、万一の死亡時に保険でカバーします。

保険金額は、月額8万円や10万円、15万円、20万円など必要に応じて、1万円単位で設計できます(商品により異なります)。

60歳までの保険期間の場合、保険支払い期間も同じ60歳になることがほとんどです。被保険者が60歳までに死亡した場合、遺族に毎月保険金が被保険者が60歳になる予定だった年まで支払われます

月額20万円の収入保障保険に加入して、30歳時点で死亡してしまった場合は、
30年×12ヶ月×20万円で総額7200万円の保険金が支払われますが、50歳時点での場合は、
10年×12ヶ月×20万円で総額2400万円の保険金となります。
この保障を図に表すと、三角形で保障が徐々に減っていく様子が分かります。

また、最低支払い保証期間が2年や5年設定されていると、保険期間満了直前(58歳や59歳)で亡くなった場合、その時点から2年間や5年間保険金が支払われます。ちなみに最低支払い保証期間は設定が少なければ少ないほど保険料が安くなります。もちろん0の設計ができる商品もあります。

収入保障保険の支給保険金総額が徐々に下がっていく様子

保険金は毎月ではなく、死亡時点で一括でもらうことも可能ですが、毎月分割でもらう総額よりも金額は減ります。

収入保証保険の保険料が割安な理由の一つは、先にも書いた通り、徐々に保障額が減るためですが、もう一つ理由があります。それは、毎月保険金を少しずつ支払うため、保険会社にとって負担が少ないというメリットがあるからです。

保険会社は保険料として契約者から支払われた金額を、投資運用しています。そこからまとめて資金が減ると、運用効率が下がってしまいます。また、保険会社は毎月少しずつ保険金を支払うので、残りの支払いに充てる予定のお金も運用して少しずつ増やすことができます。

こういう事情があるので、収入保障保険を一括でまとめてもらうと、総額が減ってしまうのです。

しかし、毎月の年金で受け取ると、遺族の雑収入として税金がかかってしまいます(保険金を受け取る権利が発生した時点で相続税があるので、二重課税になることから雑収入として課税はされないという判決がありました。)ので、一長一短です。受け取り方について、詳しくは次項で説明します。

逓減定期保険

逓減定期保険とは、保険期間が進むにつれて、最初の保険金額が一定の割合で減っていく定期保険です。

契約時保険金(基準保険金額)から、減る割合は商品によってマチマチで、1年目から毎年2%~10%減る商品や、5年後から減り始める商品まで幅広いです。また、最終的に契約時保険金の20%が残る商品や40%が残る商品などもあります。

保険金額の減り方を比べると、緩やかな坂を描く逓減定期保険と急な坂を描く逓減定期保険があります。入り口と勾配と出口の3つにバリエーションが豊富なため、理解しにくく、知名度が向上しないのかもしれません。ライフプランに沿って、どの商品が自分に合っているのかをよく考えて選ぶ必要があります。

逓減定期保険で保険金額が毎年、階段状に減少していく様子

子供が中学生くらいなら、毎年10%逓減する保険で大丈夫かもしれませんが、産まれたばかりの子供がいるなら、契約当初は逓減しない商品や逓減割合が1%や2%の商品でないと必要な保障が得られない可能性があります。

逓減定期保険を上手に使うには、ライフプランニングが欠かせません。自分で行ってもいいのですが、素人判断で行っても不安が残ります。ライフプランニングをしっかりと行うには、やはり独立系FP(ファイナンシャルプランナー)などに相談するのが一番です

独立系FPの探し方は当サイトでもまとめていますので、参考にしてみて下さい。無料で相談できる場合もありますので、使って損はありません。



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