14.終身死亡保険で四角形の費用をカバーする
年月に関わらず変わらない費用をカバーするため、終身死亡保険を利用しましょう。
三角形の徐々に減っていく支出(生活費・教育費・賃貸家賃など)を収入保障保険や逓減定期保険で保障するとして、残りの四角形の支出を保障するために終身死亡保険を利用することを考えてみます。
まず、葬式代とお墓代は死亡に伴って必ず必要となるお金ですので、終身で300万円から500万円くらいの保険に加入しておくと安心です。若いうちに亡くなっても、大往生を迎えても使えるので、一番確実にメリットを得られる保険です。60歳や65歳で払い込みが終了する設計だと老後に負担もかかりません。
次に、子供の結婚資金援助を保障することを考えてみます。援助はしないという方針を持った家庭もあると思いますので、その場合は不要な保障です。
子供が結婚するのは早くても18歳や20歳でしょう。それまでに200万円から300万円の貯蓄をするという計画を立てるなら、その時点で解約金が200万円から300万円になる貯蓄性のある終身死亡保険に入る手があります。その時点で解約して結婚まで貯蓄しておいてもいいですし、解約せずに保険機能を残しておいてもいいでしょう。毎月銀行で積み立てをする代わりに、保険を使う方法です。現在なら銀行より利回りもいい可能性があります。
また、老後資金についても保険で準備することが可能です。60歳や65歳で解約金が2000万円程度になる終身死亡保険に加入することで、強制力を持って貯蓄できますし、もしものときは老後資金を保険金で保障できます。
しかし、これだけの金額で貯蓄性のある生命保険に加入すると、月の保険料が非常に高額になってきます。老後資金については、貯蓄で対応する方がいいのではないかと当サイトでは考えています。
これら保険の相談に無料で乗ってもらえるサービスが来店型保険ショップやファイナンシャルプランナーの訪問相談です。
全国に増えていますので、是非一度利用を検討してみましょう。
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- 死亡保険の選び方
- 1.遺族の収入と支出から必要保障額を決める
- 2.遺族の生活費を考える
- 3.住居費は賃貸か持ち家かで変わる
- 4.教育費はオール公立でも1人当たり約1000万円!
- 5.葬式代とお墓代を遺す
- 6.子供の結婚資金援助をするか?
- 7.配偶者の老後資金はどうする?
- 8.遺族年金はどれくらいもらえるのか?
- 9.夫の死亡後、妻は働いて収入を得るのか?
- 10.子供の世話をしてくれる人はいるか?
- 11.遺された配偶者の老齢年金を考えよう
- 12.収入保障保険か逓減定期保険で三角形の支出をカバーする
- 13.収入保障保険の受け取り方を一括にするか、毎月年金型にするか
- 14.終身死亡保険で四角形の費用をカバーする